学習塾に需要はあるのか?

全国的に少子化が進んでいる現代に、新たな学習塾を作って需要はあるのだろうかと考えるかたもいるでしょう。ここでは、現在の学習塾の状況について触れていきます。

少子化の影響

少子化が進み子どもの数が減っている現在では、これまでよりも学習塾に通う人数が少なくなり売上や利益も減っていくと考えがちですが、実はそうではありません。少子化が進むにつれて親がひとりの子供にかける教育の費用は高くなっていると言われているのです。

ゆとり教育の見直しや中高一貫校の人気上昇など、教育に関するさまざまな意識の変化やスタイルの変化がある中で、これまでよりも教育熱心な親が増えていることから学習塾の需要はむしろ伸びているのです。だから、これから学習塾を経営するのに遅いということはなく、むしろ今がチャンスだと言えるのかもしれません。

学習塾の変化

学習塾の需要が高まっているという背景から、学習塾のフランチャイズ加盟も増加傾向にあります。そこには、これまで大手学習塾などがメインとしておこなっていた集団学習から、個別指導塾が主流になったという背景があります。

生徒1人~5人程度の少数でおこなう学習塾が増えるほど、先生の数も増やしていかなければいけません。その先生の数を増やすためにフランチャイズ展開をして店舗数を増やす学習塾も増えており、そこに参入する人が増加しているのです。 学習塾の需要は増えているとはいえ、いきなり開業をするのはリスクの大きさなどから不安だと感じている方にフランチャイズ経営は最適なので、ぜひ加盟を検討してみてはいかがでしょうか。

学習塾の規模や授業形態

先程の項目でも簡単に触れましたが、学習塾は全国展開しているような大手塾と個人経営の個人塾、そして指導の方法にも集団指導と個人指導という方法に分かれています。ここでは、塾の規模の違いや授業形態の違いについて見ていきましょう。

学習塾の規模について

学習塾は、主に大手塾個人塾の2つに分かれています。それぞれの特長やメリット・デメリットなどについて見ていきましょう。

大手塾

大手塾は全国などに校舎を展開していることから生徒数も多く、過去の生徒の成績や進学についてのデータなど圧倒的な情報量を持っており、受験に対するノウハウも多いという特長があります。ひとつひとつの校舎に対して通っている人数も多く、ライバルと切磋琢磨しながら学習意欲を高める雰囲気になりやすいため成績向上に繋がることもあるでしょう。

ただし、どの校舎においても同一のカリキュラムが組まれ、それに沿って授業が進められていくので、中にはそれについていけなくなってしまう子供もいます。そのため、途中で勉強が嫌いになってしまったり学ぶことに抵抗を感じたりしてしまうこともあり、成績が上手く伸びないということに繋がる場合があります。

個人塾

個人塾は地域密着型の指導ができるのが大きな特徴です。大手塾のように幅広い地域での受験データを持っているわけではありませんが、その地域周辺の受験データを多く持っており、生徒の多くも周辺エリアの学校を受験するため、エリアに特化した指導ができるのです。

また、通っている生徒の学校のイベントや長期休暇などを把握しやすいので、それに合わせて短縮授業をおこなったり休校したりと柔軟な対応ができるのも特長です。ただし、大手塾に比べるとエリア外の情報量は少なく、エリア外の受験を考えている生徒にとっては不利になってしまうこともあるでしょう。

さらに大手塾では先生の異動があるのに対し、個人塾では異動はほぼないと言えます。先生が変わることで成績が上下することもありますし、先生が変わらないことで成績が伸びないという場合もあります。先生との相性は成績に大きく影響するので、どちらがよいのかを見極める必要があるでしょう。

学習塾の授業形態について

塾の大きさのほかに、授業の形態も大きく分けて「集団指導」と「個人指導」の2つがあります。ここでは、それぞれの違いなどについて見ていきましょう。

集団指導

集団指導は、ひとつの教室に多くの生徒を集めて講師が授業をおこなう形式で、学校の授業と同じような方法です。習熟度によってクラス分けがされることや、目的別でクラスが分けられることもあります。

集団指導は学校の授業よりも進んだ学習が可能となっているため、学校の授業は理解しており応用的な学習をしたい場合に向いています。また、負けず嫌いの子供や一人だと集中して勉強できないという子供は集団指導のほうが向いている傾向にあるでしょう。

個別指導

個別指導は先生と生徒がマンツーマン、もしくは5人程度までの少人数で授業がおこなわれる形式です。基本的にはひとりひとりのペースや学びたい内容に沿ってカリキュラムが組まれ、分かるまでじっくりと教えてもらうことができます。

苦手な教科があり、それを克服したい場合や学校の授業でついていけない部分を補いたいという場合に向いています。また、日程も柔軟に対応してくれる場合が多いので、他の習い事や学校の行事などを両立させたい場合も個別塾なら予定を組みやすいでしょう。

学習塾をフランチャイズで開業するメリット・デメリット

学習塾をフランチャイズ経営することにはどのようなメリットやデメリットが考えられるのでしょうか。これから学習塾を開きたいと考えている方は、よく理解しておくことが大切です。

フランチャイズ経営のメリット

学習塾のフランチャイズ経営をおこなう1番のメリットは、スケールメリットがあることです。すでに名前が知られている塾なので、安心して通わせることができると考える親も多いのです。

反対に独自で塾を開業すると、その実力や授業の内容が分からず不安を感じさせてしまい、結果選ばれないということも珍しくありません。 また、これまで塾を経営したことがない方にとっては、本部の経営や授業指導のノウハウを学ぶことができるというのも大きなメリットになるでしょう。

生徒の成績を向上させるためにはどうすればいいのか、生徒を辞めさせためにはどうするべきかなどをしっかりと教えてもらいながら運営することができるのです。 また、生徒募集に関するサポートや物件探し、教室のレイアウトといった開業までに必要な部分についても基本的にはサポートしてもらうことができるので、準備期間中は授業の準備などに集中できるというのもポイントです。

フランチャイズ経営のデメリット

もちろんフランチャイズ経営はメリットばかりではありません。まず資金などお金に関する部分では、加盟金などを支払うため初期費用が高くなってしまうこと、またロイヤリティを本部に支払うため利益が低くなってしまうことが挙げられます。

そのため、開業して間もない頃は利益よりもロイヤリティが高くなってしまい、経営が圧迫されてしまうこともあるでしょう。さらに、教材や価格が本部から指定されている場合も多く、加盟店では独自で教材を用意したり地域に合わせた価格に設定したりするのが難しい場合があります。

このように、学習塾のフランチャイズ経営にはメリットだけでなくいくつかのデメリットも存在します。しかし、やはり初めて学習塾を開業したい方には集客しやすくノウハウやサポートのあるフランチャイズ経営がおすすめだと言えるでしょう。

開業資金やロイヤリティの費用相場

学習塾をフランチャイズ経営する際に、やはり気になるのがその資金やロイヤリティの部分ではないでしょうか。ここでは、このような資金に関しての相場について見ていきましょう。

開業資金について

塾のフランチャイズ経営を開始するために必要な資金には、いくつかの項目があります。下記はその項目と費用の相場となっています。

加盟金

本部によっても大きく異なりますが、加盟する際の相場は100~300万円程度となっています。これは本部の持つ運営のノウハウを使用し、またサポートを受けたりブランド名を利用したりするための費用です。

そのため、大手で名の知れている塾ほど加盟金が高くなる傾向にあります。ただし、加盟金が安いから本部として劣っているというわけではないため、どのようなサポートをしてくれるのかをしっかりと見極めることが大切です。

保証金

保証金は加盟する本部に対して一時金として預けておく費用で、価格の相場は50万円となっています。これは売上金やロイヤリティなど本部への支払いができない際に補填するために利用されるものです。

本部の中には加盟金や保証金をゼロに設定することで、より開業しやさをアピールしているところもあります。ただし、そういった場合は他の費用が若干高めに設定されていることもあるので、すべての合計金額をチェックすることがポイントです。

店舗関連費

店舗関連費は、これから新しく物件を探して開業する場合に必要な物件取得費や外装工事費などを含めたもので、相場は350万円程度となっています。店舗関連費についても本部によって価格は大きく異なる場合があり、中には負担してくれる本部もあるようです。

開業資金の中でもとくに価格が大きい部分ではあるので、できる限り開業資金を抑えたいという場合は店舗関連費を負担してくれる本部を選ぶと良いでしょう。

研修費

学習塾のフランチャイズは、質の良い指導や経営をおこなうためにさまざまな研修をおこなっています。研修は数日から数週間にわたって実施され、その相場は60万円程度となっています。

指導に関してはもちろん経営のノウハウまで学ぶことができるため、塾を経営するのが全くの初めてという方でも安心してスタートすることができるでしょう。また、自分以外に講師を雇う場合などもその講師の研修が必要なので、その費用まで含まれているのか、それとも別途必要なのかについても確認しておいたほうがいいでしょう。

 

運営資金

上記の開業資金のほかに、塾を開業させたあとの運営資金についても考えておかなければいけません。講師を雇った場合の人件費、物件の賃貸料、テキストや模試などの教材費、また本部に支払うロイヤリティがあります。

開業して間もない頃は思うように利益が得られない場合も多いため、この運営資金を3か月分ほど用意しておくとより安心です。

ロイヤリティについて

フランチャイズ経営で必ず発生するのが本部に支払うロイヤリティです。これは本部のブランドやノウハウ、システムなどを利用するために毎月必ず支払う金額です。

算出方法はいくつかありますが、学習塾の場合は「売上歩合方式」という方法を採用している場合が多いです。 これは売り上げに対しての何%を支払うというもので、学習塾の相場は10~30%となっています。また、入学金にも発生する場合もあり、この相場は30~50%と少し高めに設定されています。

学習塾のフランチャイズはどこに注目して選ぶべき?アンケートで大調査!

ここまで、学習塾フランチャイズに関する豆知識・参考情報等をお伝えしてまいりました。

フランチャイズへの加盟は、初期費用や毎月のロイヤリティが発生してしまうものの、手厚いサポートが受けられ、塾経営を成功させる確率を上げることに繋げられるため、経営初心者の方には特におすすめができるとお伝えしましたが、であれば、なおのこと、

「結局、何を基準に加盟するフランチャイズを決めればよいのか?」

と、頭を悩ませてしまうものですよね?

そこで当サイトでは、学習塾のフランチャイズ経営をしている方を対象に、

「フランチャイズを経営する際、1番大切だと思うことはどれですか?」

という旨のアンケートを独自におこなってみました。その結果を参考までにご覧ください。

実際に経営された方は、何が重要だと回答したのでしょうか?

学習塾のフランチャイズについてのアンケート結果画像

アンケートの結果、一番多い回答が「サポート体制」の40%、次に多かった回答が「収益の見込み」の32%。「開業資金・ロイヤリティ」が18%、「ブランド力」が10%という結果になりました。

この結果からわかったことは、「サポート体制」の手厚さと、「収益の見込み」がしっかりと図れるかという点を、特に重要だと感じている方が非常に多いということです。

学習塾に限った話ではありませんが、起業・開業をおこなう場合、初期費用や毎月の出費は可能な限り抑えたいとは誰もが思うものです。 ですが、そういった費用の面以上に、「サポート体制」の方が重要であると回答された方の割合が多いことを踏まえると、学習塾経営の難しさを、このアンケート結果が物語っているとも汲み取れます。

1意見のため、絶対的に正しいとは言い切れるものではありませんが、開業のしやすさや・毎月の金銭的負担の少なさばかりに目をとらわれず、サポート体制や、収益の見込みをしっかりと立てられれるのか?という点を軸に、加盟するフランチャイズを検討してみるのもよいのではないでしょうか。

そして、最後とはなりますが、学習塾フランチャイズを選ぶ上でのポイントをご紹介したいと思います。アンケート結果で、多くの票数を獲得したポイントに絞り解説をおこなっていきます。

学習塾フランチャイズ(FC)経営における加盟店選びのポイント

1

サポート内容

開業するまでのサポート、そして開業してからの集客や運営、また経営者に対する教育など、どのようなサポートをしているかを確認してみましょう。また、資金計画や塾を開業する場所に関してのマーケティングに関するサポートをおこなってくれるかも重要です。

とくに他の業種も含めて経営の経験がない初心者にとっては、サポートの内容が経営に大きく影響する場合もあるので、安心して開業ができる内容かどうかを契約する前にしっかりと確認しましょう。契約前の相談時にどの程度親身に応えてくれるか、詳細まで説明してくれるかである程度判断できるはずです。

2

開業資金・ロイヤリティ

塾を開業させるにあたり、どのくらいの資金が用意できるのか、また毎月のロイヤリティがどの程度なら無理なく経営していけるのかという部分も加盟店選びに重要なポイントです。開業資金はすべて自己資金でなく融資額を含めた金額で問題ありません。

その範囲内で開業可能な塾であること、また説明の際に具体的な開業資金を提示してくれる塾であることが大切です。ロイヤリティに関しても同じく、どのような形式で算出されるのか、いくらを支払うのかを初めに明示してくれる塾を選べば安心して経営に臨むことができるでしょう。

3

ブランド力

フランチャイズ経営の大きなメリットは、ブランドの知名度を活かした運営や集客をおこなえることです。そのため、その塾のブランド力がとても重要となり、上手に利用できればその分大きな利益を得ることにも繋がるでしょう。

万が一ブランド力などに問題があると、開業前に集客をするためにたくさんの時間や労力を割かなければならなくなり、1番重要な授業の内容を精査したり経営の戦略立てをしたりという部分が疎かになってしまうことも考えられます。安心して経営に取り組むためにも、ブランド力の高い塾を選ぶことがおすすめです。

4

収益の見込み

塾だけでなくどのような事業でも、スタート後にどの程度の収益を見込めるかということが、長く続けるためにも大きなポイントとなります。だからこそ、収入を得るためのノウハウがしっかりと確立されているなど、収益の不安を感じさせない塾を選びましょう。

開業資金を安くする代わりに、あまりにも現実的でない経営の提案をしてきたり、オーナーが不利になるような経営を迫ってきたりするような塾は、将来的に負担が大きくなってしまう可能性があるので注意が必要です。後悔しないためにも、事前に塾を経営するために必要な知識や情報を仕入れ、説明会などでしっかりと不明点をなくしておくことが大切です。

まとめ

これからフランチャイズで学習塾経営を考えている方は、現在の市場での需要がどのようなものなのか、そして得られるメリットや考えられるデメリットなどをしっかりと把握した上で、どのような塾経営をおこないたいかを考えていきましょう。

自分が思い描く塾を経営できそうな本部であること、経営初心者でもしっかりとサポートしてくれる本部であることなどを重視し、後悔しない加盟店選びをしてみてください。まずは説明会に参加することから、塾を開業するために着実に進んでいきましょう。