• 学習塾を開業で失敗しないためには立地も重要!開業地の選び方とは

  • 公開日:2023/03/15


学習塾を開業して成功させるためには、教室の立地をよく考えなければなりません。授業内容を考えることも重要ですが、立地条件が悪いと生徒募集で苦労することになります。しかし、どのような場所が向いているのでしょうか。今回は学習塾の立地選びの重要性や事前に確認すること、場所選びのポイントなどについてまとめました。

学習塾の開業には立地選びも重要

学習塾は競争の激しい業界です。全国に5万件もの学習塾が存在するとされ、そのうちの8割を従業員10名以下の小規模事業者が占めています。学習塾を小規模でも開業できるのは、ハードルが比較的低いからです。極端にいえば教室に机や椅子、黒板、生徒に教える講師を準備すれば、誰でも開業できるからこそ、日本全国に多数の小規模学習塾が存在しているといえます。

それだけに、生き残りをかけた競争は非常に激しくなっているのが特徴です。そこで、ひとりでも多くの生徒を集めるには、生徒が来やすい場所に教室を開かなければなりません。ほかの業種に比べ、立地が非常に重要なのです。

学習塾の立地を決める前に確認しておくこと

学習塾は参入障壁が低く、比較的容易に開ける業態です。しかし、「売り」になるものが明確でなければ生徒を集めることは難しいでしょう。開業する場所を決める前に、自分が開こうとしている学習塾がどのようなコンセプトを持っているか明確にしておくべきです。

塾は指導形態により集団指導と個別指導、生徒の目的により進学塾と補習塾に分けられます。イメージしやすいのは集団指導の進学塾です。テレビや新聞の広告で「〇〇高校合格者〇名」とアピールしているのは典型的な集団指導型進学塾であることが多いでしょう。

ただし、このタイプは大手に多く、優秀な人材の確保が必要なため設備費・人件費などのランニングコストを賭けなければなりません。地方都市であれば保護者の送迎、大都市であれば交通アクセスがよい場所が理想です。競合相手も強いため、宣伝費も必要となります。

その真逆であるのが地域密着型の補習塾です。進学実績よりも面倒見のよさが売りとなります。進学塾よりもコストはかかりませんが、授業料を高く設定するのが難しいタイプであるため、家賃が低い場所に教室を設置したほうがよいでしょう。ます、自分が開業しようとしているのがどのようなタイプか明確にしなければならないのです。

学習塾の立地を選ぶときのポイント

学習塾を開業するとき、どのような物件を選べばよいのでしょうか。適しているのは以下のような物件です。

学校の徒歩圏内の物件

最初のポイントは、学校の徒歩圏内にある物件を選ぶことです。移動手段が徒歩や自転車に限られる小中学生を集めるには、学校から近い場所のほうが有利でしょう。中学生の場合は部活から教室に直行するケースも多いため、学校に近いほど部活生を集めやすいといえます。

目立つ場所にある物件

2つ目のポイントは、目立つ場所にある物件を選ぶことです。学習塾の経費の中で宣伝広告費は大きな割合を占めます。目立つ場所に立地することで常に宣伝しているのと同じ効果が得られ、費用を低減させる効果が期待できるのです。

送迎しやすい場所にある物件

3つ目のポイントは、送迎しやすい場所にある物件を選ぶことです。保護者が自動車で送り迎えしやすい場所に立地していると大きなプラスポイントになります。

交通アクセスがよい物件

4つ目のポイントは、交通アクセスがよい物件を選ぶことです。高校生を対象とした学習塾の場合、電車通学をしている生徒が少なからずいます。また、小中学生対象であっても、バスや電車といった交通手段が便利な場所のほうが生徒の利便性が高まり、募集に有利になるでしょう。

家賃が安い物件

5つ目のポイントは家賃が安い物件を選ぶことです。家賃が安ければそれだけランニングコストを低く抑えられ、その分を生徒募集のための広告や講師の人件費、教室の設備改善などに投資できます。

教室だけではなく自習室を確保できる物件

6つ目のポイントは自習室を確保できる物件を選ぶことです。生徒が希望する設備の中で上位にあがるのが自習室。自宅よりも集中できる環境を整え、場合によっては講師に質問できる環境を整備し、生徒にアピールできます。

まとめ

今回は学習塾開業で失敗しないための教室立地についてまとめました。よい授業さえすれば、生徒が勝手に集まってくるという時代ではありません。少しでも条件がよいところに教室を構え、絶えず募集活動を行い、きてくれた生徒の満足度を高めて高い合格実績を作る…ここまでやって、ようやっと経営が軌道に乗る業種です。そのため、有利な場所に教室を置くことが大切。自分が開業しようとしている学習塾の特徴を踏まえ、どのような場所に立地するのがよいかよく考えて開業すれば、失敗する可能性を大きく減らせるのではないでしょうか。

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