• 塾の経営において保護者とのコミュニケーションは重要?

  • 公開日:2024/09/15

?

実際に塾に通う生徒はもちろん、塾の経営においては保護者とのコミュニケーションも非常に重要です。なぜなら保護者は子どもの成長を見守り、サポートする存在だからです。コミュニケーションをとることは、生徒自身の学力向上や信頼関係の構築に欠かせません。今回は、保護者とのコミュニケーションの重要性について解説します。

保護者とのコミュニケーションが重要な理由

塾に通わせる目的は成績向上や難関校合格などさまざまです。

保護者は定期テストの点数が上がるといったわかりやすい結果を期待しがちです。しかし、その効果がすぐに目に見える形で現れるとは限りません。そんなとき重要なのが「保護者とのコミュニケーション」です。

残念ながら「宿題に取り組む姿勢が変わった」「自分から質問できるようになった」「字をていねいに書くようになった」といったささいな変化は、保護者からは見えにくいものですが、これらの積み重ねが未来の成績向上につながります。

しかし塾の講師や教室長にとっては周知の事実でも、保護者はそれを知らないことがほとんどです。そのため、目に見える効果が出るまでの間に何もアプローチがないと、保護者は「きちんと指導してもらえているのだろうか」と不安を感じ、退塾につながるリスクが高まります。

つまり、生徒の小さな変化をどれだけ発見し、伝えられているかがカギになるということです。

保護者への報告頻度を増やすことで、保護者の不安を和らげるだけではなく、退塾防止にもつながります。さらに、信頼関係が構築されることで、兄弟姉妹の通塾率も向上し、それが結果的に志望校合格や成績向上という大きな目標達成にも寄与するでしょう。

保護者とのコミュニケーションで大切にしたいポイント

保護者との信頼関係を築き、共通の目標に向かって協力していくためには、効果的なコミュニケーションを取る必要があります。

ここでは、2つのコミュニケーションについて考えてみましょう。

◼︎日常的コミュニケーションの重要性

日常的なコミュニケーションとは、先述したとおり講師が生徒の小さな変化をこまめに保護者に報告することです。

日常的コミュニケーションのゴールは、塾・保護者・生徒が同じ目標に向かって協力し合う体制を築くことなので、普段の生活態度や成長を感じさせるエピソードを伝えることを心がけましょう。

成績や学習態度だけではなく、たとえば「挨拶がしっかりできるようになった」や「最近は自主的に宿題をするようになった」など、具体的なエピソードを伝えることで、保護者も安心感を持てます。

また、塾としてのサポーター的立場を保護者に強調し「帰宅後にはやさしい声掛けをお願いします」といった具体的な協力依頼を随時行うことも大切です。ここで重要なのは「即時性」を意識することです。

たとえば、模試の結果が出たその日に「前回よりも⚪︎⚪︎点アップしました!ぜひお家でも褒めてあげてください」などと伝えることにより、生徒の頑張りに共感しつつその日の成果や課題を保護者に共有できるでしょう。

◼︎定期的コミュニケーションの重要性

定期的なコミュニケーションとは、おもに定期面談や保護者会のことを指します。

ここでは、塾全体の方針や生徒ひとりひとりの学習計画を共有し、保護者の意向を伺います。中学3年生や高校3年生など受験を控えた生徒の場合、講師が同席し、学習プランや進捗状況を直接話すことで、保護者からの信頼感がさらに高まります。

ただし、面談の主導は教室長が行い、講師への要望や不満がある場合は、講師不在の場でヒアリングするといった一定の配慮も必要です。

現状の課題に対して塾側が積極的に改善策を示し、不安や悩みを解消することで、最終的には「先生にお任せします」といわれる信頼関係を築くことが目標です。

保護者が求めていることや悩みを引き出そう

保護者とのコミュニケーションで大切なのは、保護者が抱えている悩みや要望を引き出すことです。

まずは、生徒のよいところを具体的に褒めることから始めましょう。「挨拶が元気で素晴らしいですね」といった小さなことでもよいのです。これにより、保護者は安心し、自然と話しやすくなります。また、自身の失敗談を適度に共有することで、保護者も自身の悩みを打ち明けやすくなります。

さらに、悩みが発生しそうなタイミングを先取りし、不安を事前に解消することも重要です。たとえば、長期休暇前に入試セミナーを開催し、アンケートで不安を引き出すことで、後日のフィードバックにつなげることができます。

保護者からの相談を待つのではなく、こちらから積極的にアプローチする姿勢が必要です。保護者の話を真摯に受け止め、信頼関係を築くことで、悩みを早期に察知し、対応できる環境を整えましょう。最後に、コミュニケーション内容はしっかりと記録することが必要です。

すでに話した内容を忘れることがないように、しっかりと保護者の意向や家庭の目標を把握し続けることが重要です。これにより、一貫性のある指導ができ、保護者との信頼関係がさらに強固なものになります。

まとめ

保護者は、子どもが塾でどのように取り組んでいるのか、どのような苦手分野があり、それに対してどのようなサポートが行われているのか、つねに不安を抱えています。こうした不安をなくし、信頼関係を築くためにもコミュニケーションの積み重ねは非常に重要です。塾運営の成功にも直結するので、保護者の期待に応え、生徒の成長をともに見守る姿勢を持つことを心がけましょう。

開業資金を抑えて始めたい方に
おすすめ
フランチャイズ(FC)加盟先はこちら
秀英予備校
秀英予備校は創業1977年から40年以上にわたり教育事業をおこなってきた東証一部上場企業です。多くの経験から培ってきたノウハウを持ち、、フランチャイズ加盟校への手厚いサポートをおこなっているため、初めて塾経営をする方でも安心して開業することができるでしょう。
塾経営を単なるビジネスと考えるのではなく、教育への志を持っている企業なので教育への強い思いがある方にも選ばれているのです。もちろん高収益を得るためのシステムも整っているので、経営への不安を感じることはないでしょう。

おすすめ関連記事