公開日:2021/12/01
これから学習塾を始めようと思った場合、個人で設立するだけでなくフランチャイズといった形でスタートさせる方法もあります。今回の記事では学習塾経営に興味がある人を対象に、フランチャイズの主な仕組みやフランチャイズで学習塾を始めるために必要な費用、そして主な流れについて解説します。チェックしてみてくださいね。
すでに学習塾を経営している人たちの中には、フランチャイズを活用している人も少なくありません。まずは学習塾フランチャイズの仕組みや主なメリット、デメリットを見ていきましょう。
■学習塾フランチャイズの主な仕組み
学習塾に限らずフランチャイズとは、ある企業が外部の資本を利用して、比較的短期間のうちにチェーン店をどんどん増やしていくビジネスモデルの一つです。
フランチャイズ本部が持つ知名度や人気商品、サービス、その他運営していくために必要な知識やノウハウなどを提供する代わりに、加盟店舗からロイヤルティと呼ばれる対価を徴収します。
基本的にロイヤルティは毎月発生し、その金額はフランチャイズ本部によってさまざま。一般的には定額制だったり、月の売り上げの〇%となっていたりします。
■フランチャイズによるメリット
個人経営ではなくフランチャイズによる学習塾経営には、どのようなメリットがあるのでしょうか。最も大きなメリットの一つが、フランチャイズ本部が持つ知名度の高さを生かし、効率的に生徒を集客できることです。
学習塾経営で成功するためには、生徒をたくさん集める必要があります。しかし、ネームバリューもない個人が学習塾経営を始めても、すぐに生徒は集まらないでしょう。
フランチャイズを活用すると、フランチャイズ本部のブランドを利用できます。とくに全国に知られている有名な学習塾であれば、開校してからすぐに生徒を集客できるようになるでしょう。
また学習塾運営のノウハウを習得できるメリットもあります。学習塾の経営やカリキュラムの作成方法、生徒の指導方法などがサポート体制に含まれていることが多く、塾経営に必要な知識やノウハウを一通り習得できるでしょう。学習塾の経営に携わったことのない人でも安心です。
■フランチャイズによるデメリット
フランチャイズにメリットがあるということは、当然のことながらデメリットもあるということ。1つ目のデメリットはある程度の費用が必要となることです。まずは加盟金を含む初期費用が求められます。
そして学習塾を開校した後は前述したように、ロイヤルティを支払わなければいけません。開校初期の生徒があまり集まっていない時期でもロイヤルティが求められるため、中にはロイヤルティが経営を圧迫して倒産してしまったケースもあります。
また基本的には本部の方針や経営方法に従う必要があります。どの程度従う必要があるかは本部によって異なるものの、たとえばカリキュラムや教材が固定化されていたり、出せる広告の文言もあらかじめ指定されていたりもするでしょう。自分の裁量で経営できる範囲がせまくなり、人によってはもどかしさを感じるかもしれません。
フランチャイズで学習塾を始めるためには費用が必要です。必要となる主な費用はフランチャイズの加盟金と塾の開業費です。加盟金はフランチャイズ本部に支払います。具体的な費用は本部によって差があるものの、一般的には150万円~300万円といわれています。中には「加盟金ゼロ円」とうたっているところもありますが、その分をロイヤルティへ上積みしている可能性もあります。開業費は物件や備品の購入に必要となるものです。100万円~1,000万円以上と、やはり本部によって差があります。
最後に、フランチャイズで学習塾を開校する流れについて紹介します。具体的な手順は本部によって異なるものの、一般的には以下のような流れで進んでいくこととなるでしょう。
■情報を集めて加盟する本部を決める
まずはフランチャイズに関する情報を集めて、実際に加盟する本部を決めます。
資料を請求したり、説明会へ参加をしたりして、それぞれの学習塾が持つ教育理念やカリキュラム、サポート体制、必要となる資金などについて確認してください。いくつかの本部を比較することで、自分が加盟したいと思えるところが見つかるはずです。
■加盟の申し込みをする
具体的に参加したい学習塾が決まったら事業計画を作り、加盟の申し込みをします。加盟申込時には加盟金が必要となるため、事前に金額を確認しておきましょう。
■開校準備を進める
無事に加盟が認められたら、開校に向けた準備を進めていきます。物件を借りたり、教室の備品や教材をそろえたりしましょう。
また基本的には本部で開催される研修に参加します。研修では新規加盟者に向けた運営方針やノウハウなどの説明があるため、しっかり内容を習得することが大切です。
■本部へロイヤリティを支払う
学習塾を開校した後は、毎月決まった金額をロイヤルティとして本部へ支払います。
学習塾フランチャイズとは、ある企業が外部の資本を利用して、比較的短期間のうちに教室をどんどん増やしていくビジネスモデルの一つです。加盟金やロイヤルティは必要ですが、本部が持つブランドやノウハウ、サービスなどを活用できるのは大きなメリットとなるでしょう。
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